2章 先日の○○

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2章 先日の○○

朝である。適度に涼しい初夏の朝だ ここは博麗神社の一室 この部屋に畳と融合している人間のような姿をした生物が居る クロは昨日の事を思い出していた 閉じ込められていた失敗作である自分の前に突然現れた女性 条件付きだったものの逃がしてくれた(落とした)彼女は何者なのだろうか そして倒れていた自分が再び意識を取り戻すまで外で看病し、名前を付け、自分が今居る部屋を貸してくれた霊夢 全く、この世界は欲に溺れた人間ばかりではなかったのだなと そんな事を考えていると部屋の襖が開いた、霊夢だ 『霊夢、おはよう』 「クロ、居間にお客さんが来てるわよ?」 『なぬ!?いや待て、俺を知っているヤツなんて居ないはず…』 だが何者か気になると言って滑るように居間に向かった
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