2章 先日の○○

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居間には不思議な帽子を被った金髪の女性が居た ただその女性に見覚えは無い、クロが見てきたなかで顔を覚えているのは霊夢だけである 肝心な命の恩人の事は声しか覚えていない、まあそれは暗い部屋で話していたからだが クロが、この人物は一体誰なんだろうかと考えていると、女性からクロに話し掛けてきた 「こんにちは、あれから調子は如何かしら?」 この声には聴き覚えがあった 暗い部屋の中で突然話し掛けてきた女性の声だ 『この声…まさかあの時、俺を逃がしてくれた奴か!?』 「あら、声だけでも覚えていて貰えて嬉しいわ 私の名前は八雲紫、紫って呼んで頂戴」 紫は微笑みながら自己紹介をした この女性、美人である 少なくともクロの目にはそう写った 『わざわざ自己紹介ありがとう 俺の名前はクロ、霊夢に貰った名前だ』 相手が自己紹介をしたので、クロも自己紹介をした これは自分が居た研究室の元所有者の真似である 「で、あれから体の調子は如何?」 自分が空間の裂け目に落とした事か、はたまた健康の事かは分からないが、兎も角、心配してくれているようなのでクロは大丈夫だと答えた
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