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地面と融合したままの半分人型の生き物は終始悪夢にうなされている様に見えた
実際そうだったかもしれない
そして生物は目覚めた
『やめてくれぇぇえぇええ!!!』
「うわっ!?急に叫ばないでよ!びっくりするじゃない!!」
怒られてしまった、しかも初対面の少女に、膝枕の状態で
訳が分からないので取り敢えず辺りを見渡してみた
自分の体が同化しているのは冷たい鉄の床ではなく石畳、周囲に鉄の檻は無く神社と思われる建物が建っており、頭上には低い天井は無く太陽が輝いている
自由だ、もう閉じ込められてはいない
名無しは放心している、少女の膝に頭を乗せたままで。
「…………そろそろ起きてくれないかしら?」
少女は暫く黙っていたが、膝に掛かる重みが鬱陶しくなったのか、名無しに退くように指示した
名無しは特に断る理由も無いので起き上がり、再度自分の周りを見渡して言った
『ここは一体何処だ…?』
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