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「ここは博麗神社っていう神社よ、因みに私はこの神社を管理している博麗霊夢、貴方は?」
少女は自分が質問されていると考え、自己紹介を兼ねて質問に答えた
名無しは悩んだ、自分の名前が分からないのだ
いや、そもそも名前なんて無かった
呼ばれるとすれば実験番号で呼ばれていた為、正式な名前は無い
名無しは自分をこの博麗神社に送り込んだ女性と同じように顎に指を添えた
霊夢と名無しの間に風が流れ、名無しの白髪と霊夢の黒髪を揺らした
『俺に名前は無い、実験番号は96番だ』
教えられるような名前が無いので、一先ず実験番号を教えておいた
「96番ねぇ…じゃあよろしくね、クロ!」
『クロ!!?』
勝手に名前を付けられてしまった、しかも猫みたいな名前を
そういえば目の前に居るこの少女が、あの女性が言っていた巫女だろうか?
なんだ意外と元気じゃないか
そんな事を考えていると霊夢は口を開いた
「ねぇ、貴方は今日は泊まる場所はあるの?
っていうか無いでしょうから家に泊まって行きなさい」
クロは断る理由も無いので御言葉に甘える事にした
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