ぬるぬる日記

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水泳の補習が、 何故か寒すぎる10月にあり、僕はその犠牲者だったのだ…。     吹き荒れる冷たい風の中、プールに向かうと何故か緑色。  …これは池か?   寒いだけだと思ってたら違うのかよ。     虫の死骸が無数に漂っている。 そして表面にはアメンボ。 水中にはタガメ。 もはやプールとは呼ばせねぇ。     先生『おらぁ!お前らコレを10往復したら終わりや』   あの…ちょっといいですか? やはりこの池に入れと?   いや…あのホモい先生に逆らうのはヤメよう。マジでヤバい …と渋々入る6名の囚人。     くさいよ。 やはり臭う。ほぼ汚水。 足元を確かめる… やはりヌルヌルか。   顔を汚水に付けずに慎重に歩く僕ら。   すると先生が 『お前ら泳げや』   あんた鬼や 鬼畜や。   『くせっ』 囚人達の悲痛な叫び声 何故か先生は楽しそうです。   クロールしてると何かが手に触れた。   …カラスの死骸。 もう何でもありです。   最終的に10往復した僕ら。   いつも強気なヤンキーのリーゼントにヤゴの抜け殻が付いているよ。 なんか切ない。     全員言葉を発しません。   思い出したくない思い出です。
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