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「それでは、日を改めてということで……。」
引きつった苦笑で海へ一礼し、まわれー右っ!
弱い……弱すぎるよ私の意志……!でもまぁ、しょせん私だから仕方ないのですあはははははー!――はぁ……。
死な(ね)ない。生きて、またいつも通りのあの日々へ。
どんよりな影を背負って一歩進んだ。そして刹那、
ひゅうっ、
「―――え?」
海に吸い込まれる様な風が一筋吹いて。
不意を付かれた私の身体は後ろへぐらついて。
「え?」
在ろうことか私の足元の崖が崩れやがって。
右足がずるりと滑り落ちて。
そうなると結末は――、
「うぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?落ぉぉちぃぃぃぃぃたぁぁぁぁぁぁー!!」
華麗とは無縁の悲鳴を上げて、私は天然の飛び込み台からダイブしてしいましたとさ。
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