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1年半前のあの日
直人は私に別れを告げた。
理由も前触れもなく、
突然に……
別れたくなかった。
…けど直人の意志は固かった
「家まで送るよ」
そう言って直人は私が家に帰るために乗ったバスに乗ってきた。
これが、
最後。
そう思うと自然と涙がこぼれた
直人に気付かれないよう、
反対側を向いて必死に声を殺した
けど、きっと直人は気付いてた。
私の変化には私より早く気付いてくれる人だったから。
そのバスが事故にあった。
雪が降っていたから
バスがスリップして横転。
直人はとっさに
自分を後回しにして
私を庇ってくれた。
その後
私が目を覚ましたのは、
病院だった
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