24人が本棚に入れています
本棚に追加
「直人っ」
目に涙を溜めながら
力いっぱい叫んだ。
「は…る……」
「直人、これが最後。
もう近寄らないからっ
だから、聞いて?
私、直人が好き──…
あの時、別れたくなかったし、
誰といても忘れられなかった。」
唇を噛み締めた。
涙が、零れてしまわないように
「ちょっとぉ
直人はあたしのだって……」
そういう“ハルナ”さんを
直人が手を前に出して止める。
一呼吸おいて、直人が話し出す
「……………ごめん」
やっぱり……
お礼と別れを告げようと口を開いた
「ありが「ごめん、
……春奈」
私の台詞(コトバ)を遮るように
直人が言った台詞は
意外な台詞だった
「…………は?」
“ハルナ”さんの
勝ち誇ったような顔が
崩れる
最初のコメントを投稿しよう!