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子供のころから、人と接することが苦手だった。 私には昔から他人が、自分と同じ生き物のようには思えなかった。みんなといてもどこかいつも浮遊感があって、自分が言葉を発しても、それが本当に自分の口から出たものなのか、この人たちに対する自分の言葉なのか、むしろ伝わっているのだろうかと違和感があった。いつも空気みたいにその集団の片隅に丸くなっていた。周りに調和できなかった。だからいつも机に自由帳を広げて、絵をかいていた。私はそういう子供だった。
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