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その言葉を合図に【力の支配】を囲む八人は襲いかかった。
己らの力量と人数による勝利を確信して。
しかしその確信も一瞬で砕け散った。
一度に四人が半戦闘不能に陥っていた、【力の支配】の袖から両手二本ずつ出て来た鎖が四人の首を縛っている。
「俺がお前らと同じレベルにされちゃ困るんだよなァ?例え同じKクラスだとしても」
ギリギリと鎖を絞り上げる音が響き、縛られた四人の口からは泡がこぼれていた。
他の四人はそれを見て怯えていた、これから自分達がこうなるのか、と想像して。
「黙れ!!さっさと鎖を離せ!!」
「ふーん…仲間が心配かい?アンタら何て組織?覚えていてあげるからさ」
ドサドサと縛られた四人は地に倒れた、それを合図にして【力の支配】が踏み出す。
次は三人が吹っ飛んだ、正面にいる男を残して。
「アンタがリーダーかと思われる、どうすんのこの状況?」
「こういう時…とる手段は決まってるだろう?お前の足と俺の【ジャンプ】どっちが早いかな?」
リーダーは一瞬で跡形なく消えた。
「バッジか…まっ逃がしはしないがな」
【力の支配】は屋上から辺りを見渡した。
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