違和感

3/13
前へ
/13ページ
次へ
U「うわぁ!? ゆ、ユチョンかっ…ビックリした~」 背後からの声にビックリして振り向いたら、ソファーの背に両手を乗せ、ニッコリと笑うユチョンが立っていた。 驚いた俺にクスクスと笑いながら、その両腕を俺の首に絡ませる。 ギュッと抱き締められて、ユチョンから香る甘い匂いに自然と頬が緩んでしまった。 Y「ねぇ、何か考えごと?難しい顔してたんだけど。眉間にシワ…出来ちゃってたよ?」 U「や、何でも、ないっ…かな?」 Y「ははっ!何ソレ。曖昧過ぎて分かんないじゃん。ヒョンにしては珍しいね」 最近伸びてきた襟足を擽られ、思わず肩が揺れてしまう。 くすぐったさと、悪戯心のあるユチョンの指が、俺の髪で遊ぶんだ。 お返しに絡んだ片腕を撫でたら、ユチョンがフフッて嬉しそうに笑った。 Y「悩みがあるならさ、俺、相談に乗るけど?部屋行こうよ」 U「まぁ…悩みっちゃ悩みだけど。 大したことじゃ無いんだぞ?」 Y「いいのー。だって話し聞いてる間はさ、ユノヒョンを独り占め出来るだもん」 U「独り占めって。 誰も俺を独占したいだなんて思わねぇよ」 子供みたいなユチョンの言葉に、笑いながら否定したら『ヒョンが鈍いだけ~』なんて言いやがった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

107人が本棚に入れています
本棚に追加