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「あ~もぅ!あいつー!試合になると本気出すんだからなぁ!…考えるだけでイライラしてくるわ!」 秋も早々に過ぎ去り、冬の気配がしだした夕暮れ時。 まだ言ってるし… 「はいはい、わかったから大声出さないでよぉ。」 「ちょっとは年上を敬えっつーの」 今度はぶつぶつかい 今日は随分寒くて手がかじかむように冷たい。 「年上って言っても一つだけじゃんかぁ。うぁ~さむい~」 今日は空手の試合がありその帰り道を二人で歩いて帰ってた。 「ったく簡単に片付けんなよなぁ。ケガしたくれぇで辞めたヤツがよっ」 ビシッ! 「ぃだっ!」 私のおでこにでこぴんがぁ! 「なぁにすんのよぉ!」 「お前だって大声出すなよな」 ムカつく…! 「私だってねぇ!辞めたくて辞めたわけじゃないもん!!」 わ、しまった! 「はぁ?んなの初聞きなんだけど。じゃあ続ければいいじゃねぇか。好きなんだろ?」 「…もういーの。」 …めんどくさい… 「なんだそれ」 .
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