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「マーメイドを目指してる途中で道に迷っちゃって…この森に」
ポニーテールの女性は照れながら言った。
「どうやったらマーメイド目指してる途中でこの森に来るのか教えて欲しいんだが?」
マーメイドと西の森は逆方向である。
「看板通りに来たらこうなっちゃったのよ!」
「エレン…看板は信用出来ないって言って逆方向に行ったよね…?」
「はぁ…」
アランは二人のやりとりを聞いて盛大にため息をついた。
「えっと…俺達これからマーメイドに帰ろうかと思うんだけど…一緒にくる?」
ファルスがそう言うと二人は言い争いを止めて笑顔になった。
「いいんですか?」
金髪の女性の言葉にファルスは頷いた。
「ありがとうございます!!私の名前はニーナ・バレンタインと申します。よろしくお願いします」
金髪の女性――ニーナは言った。
「あたしはエレン・グラディウス。よろしく」
ピンクのポニーテールの女性――エレンはそう言った。
「俺はファルス・エンブレム。よろしくなニーナ、エレン」
「アラン・ジェラルドだ」
四人は自己紹介を終えると、馬車が待っているであろう森の外へと歩き出した。
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