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「…魔王を倒せるのは私だけですから」
「…どうゆうことだ?」
アランはニーナの言葉に耳を疑いながら言った。
「ニーナ様は光属性の魔力と、他の人間にはない特殊な魔力の二つの魔力を持ってるの。
魔王は物理攻撃も7属性の魔法も効かない。でもニーナ様が持ってる特殊な魔力は魔王に有効だっていうことが分かったの」
エレンはニーナの代わりに簡潔に説明した。
「だったらもっと頭数揃えろよ。二人じゃ無茶だ」
ファルスがそう言うとエレンは首を横に振った。
「これは『暗殺』なの。戦争を起こしたらこっちが負けるに決まってるでしょ?
だから魔王には気付かれないように少ない人数で行くわけ。
それにバレンタイン王国は戦える兵士は少ないから、国を守る方に撤してもらってるの」
エレンがそう言うとファルスも理解したのか、納得したように頷いた。
「とは言うものの、さすがに二人じゃきついから、マーメイドのギルドに行って護衛の依頼を出しに行くわけ。今がその途中よ」
エレンがそう言うとファルスはポンと手を叩いた。
「じゃあ俺達がその依頼を受けようか?」
ファルスがそう言うと他の三人はかなり驚いた。
「いいんですか!?」
ニーナは嬉しそうに笑顔を見せて言った。
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