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静かで真っ白な世界
私は何をする訳でも無く
座って白い世界の果てを見つめる
ある時、ふと声がした気がした
そして白い世界に色がつく
とても鮮やかな赤い色
私の足元から徐々に広がって
気付けば、君が腕の中に眠ってた
お気に入りだと言う真っ白なワンピースを着て眠る君
普段と違うところは
君の胸から、鮮やかな赤が出てるということ
あの世界のように
ワンピースのように白い肌
温かみの無い君の身体
腕の中で起きる事の無い君
私はなにがなんだかわからない筈なのに
君を殺したのは自分だと感じていた
眠る君の表情が何故
「笑顔」なのか
世界が変わる前に聞こえた一言の意味
今の私にはもう、知ることは叶わない
君は居なくなってしまったんだから
「ごめんね、何もできなくて」
壊れた身体と、壊れた心が
今日も言葉の意味を考える
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