2/2
前へ
/9ページ
次へ
静かで真っ白な世界 私は何をする訳でも無く 座って白い世界の果てを見つめる ある時、ふと声がした気がした そして白い世界に色がつく とても鮮やかな赤い色 私の足元から徐々に広がって 気付けば、君が腕の中に眠ってた お気に入りだと言う真っ白なワンピースを着て眠る君 普段と違うところは 君の胸から、鮮やかな赤が出てるということ あの世界のように ワンピースのように白い肌 温かみの無い君の身体 腕の中で起きる事の無い君 私はなにがなんだかわからない筈なのに 君を殺したのは自分だと感じていた 眠る君の表情が何故 「笑顔」なのか 世界が変わる前に聞こえた一言の意味 今の私にはもう、知ることは叶わない 君は居なくなってしまったんだから 「ごめんね、何もできなくて」 壊れた身体と、壊れた心が 今日も言葉の意味を考える
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加