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明日死ぬなら誰を思いますか?
初めまして、僕は伊織幸永
昨日までごく普通の高校二年生でした
当たり前に学校に通い、当たり前に友人たちと学生生活を送り、バイトとかした後に帰路につき、眠る
そんな毎日が後最低でも一年弱続く‥
そう思っていたのに‥その当たり前は昨日までだった‥
いつものように帰路についた僕を激しい頭痛が襲い、僕は病院に運び込まれた
すぐに診察が始まった
そして医者はわけわかんない説明の後、僕にも聞き取れたほどにはっきりとこう言った
「もって‥後一年でしょう」と‥
両親は泣き崩れていた
当の僕はと言うと、その発言を理解するのに数秒かかり、ようやく理解した
医者は最善は尽くしますと両親に言って僕を病室へ連れていった
そんな当たり前が崩れた記念すべき最悪な1日目が今日だ
目覚めはもちろん最悪
僕はとくにやることもなく病室の白い壁をボーっと見ていた
幸永「退屈だな‥」
僕はポツリと呟くと寝返りをうった
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