2人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
出会いは突然にそれは今日なのかもしれない
俺は井上優（いのうえまさる）、何の面白みもない人生をこれまで送っている
生まれてから17年間彼女はおろか素敵な女の子との関わりなど一切ない
所謂、負け組って奴で周りにいるのは野郎だけで、まぁ野郎だけでも決してつまらないわけではないんだが‥
なんだか‥こう時々虚しく感じる
俺の人生はこんなもので良いのか？
ガキの頃は、高校生になれば彼女など自然に出来るのだろうと思っていた
しかし、現実は厳しくその兆しすら見えない
そして今日も、何か月９的な素敵な出会いや偶然がないかとつまらない授業を耳で聞きながら、１日を過ごす
ふと外を見ると、冷たい風がﾋﾟｭｰっと吹いた
ｸﾞﾗｳﾝﾄﾞにはｼﾞｬｰｼﾞ姿の男女が走っていた
三年生である俺には関係ないがお疲れ様と心で思うことにする
そんなことを考えていたら、二時間目の終了を告げるﾁｬｲﾑが鳴った
数学の増田は、書いていた黒板の手を止め、学級委員に号令を呼びかけ、くだらない授業が終わった
最初のコメントを投稿しよう！