プロローグ

2/3
11027人が本棚に入れています
本棚に追加
/658ページ
太陽がその姿を隠し、街に明かりが灯り始めた頃 刺々しい有刺鉄線が張り巡らされ、侵入者を拒むかのように、その施設の門は、堅く閉ざされていた。 人の気配は、無い。 そんな施設の地下室。 薄暗い部屋に、白衣に身を包んだ二人の男性がいた。 「やっと……やっと成功した……」 「良い報告ができますね」 「ああ。すぐに報告しよう」 二人が安堵したのもつかの間。 静かな研究室に呼び出し鈴が鳴り響く。
/658ページ

最初のコメントを投稿しよう!