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上手くまとまったところで名付けの作業に入る。
とはいえ、名付けの作業とは思いの外手こずる事が多い。
名前とは人間にとってある意味神聖な宝であり、相手への願いと未来への幸せを込めているからだ。
下手な名前はつけられなかった。
こういう時はあっさり決めた方がいいのだけど優柔不断な愛美はそこのところがまるで駄目だった。
このまま待たせると相手がキレてしまうかもしれない。
愛美は必死で過去の記憶を探り、うろ覚えの本のわずかな知識のかけらを引き出した。
どんな本だか思い出せないところなどちょっといい加減なところもあるが3分ほど待たせてしまったから、これ以上は待たせられない。
怯える頭ではこれが限界だった。
「決めました…あなたの名前はラリマーにしましょう。」
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