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ラリマーと名付けられた人形は意味もわかっていないだろうが、その名前を気にいったようだった。
「わかりました…今から私はこの名前を使わせて頂きます。
…愛美…これからよろしくお願いいたします。」
初めての割りにはちゃんと使えているようだ。
ただしこれではある意味80点というところ。
先生となるべき人物を呼び捨てにするなというところと、いきなり人形とはいえ男子が女子を下の名前で呼ぶなというところである。
細かいだろうが、これも円滑なコミュニケーションのためだと思う。
もっとも愛美も怯えていてきちんと対応出来ていないから、これはおあいにくさまと言えよう。
バタバタしているうちに、下では夕食の時間になってしまっていた。
愛美はラリマーに少しだけ静かに待っていて欲しいと頭を下げてから自分は夕食をとりに下のリビングに向かった。
本当にこれで良かったのかと思いながら。
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