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「ねぇねぇ、 知ってる? 今日、先輩から聞いたんだけどぉ、【怨みの館】って怪しいサイトがあるんだって!」
混雑した商店街の一角で、3人の女子高生が話していた。
噂の話を始めたのは、
天野清美(16歳)高校1年生。
都市伝説などの噂話は大好きで、信じてはいないが信じたい気持ちもある。
噂話を始めるのは毎回清美だった。
「あ~! 私も聞いたよぉ。 隣のクラスの子が言ってた! なんかぁ、自分が怨んでいる人を3人殺せるって……」
そう言って自販機のジュースを買っているのは、
三枝庸子(15歳)彼女は信じ易いタイプで非常に怖がりだ。
強い人に取り入る事で身を守る小心者。続けて庸子が話す。
「でもさぁ、 3人殺すと自分も死んじゃうんだって」
清美も思い出したとばかりに、
「そういえばぁ、期限があって……、7日? 期限が過ぎてもダメらしいって」
キャアアアア!
2人は冗談ぽく軽い悲鳴を上げた。
「気持ち悪~い。 本当に在るのかなぁ、 検索してみよっかぁ」
清美は悪戯っぽい目をして言う。
庸子は笑いながら、
「無理無理。 見つからないって、聞いた子が検索したって言ってたよ。好きだよねぇ、噂ではメールで転送されてくるらしいよぉ」
そんな会話を2人がしている中、噂話など興味ないとばかりに座りながらメールを打つ少女。
藤井里美(16歳)
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