一章

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「お、そだそだ。自己紹介がまだだったな、俺はお前の担任になる篠原隆(しのはらたかし)だ、27歳独身、スキなモノは休み、キライなモノは仕事、よろしく。」 ピシッとスーツを着て、少し長めの髪もちゃんとセットしてあり、見た目はしっかりしてそうに見えるがあまり真面目そうではない先生だった。 真面目すぎる鬱陶しい先生よりは幾分マシだと翔は思った。 「じゃ、始めに寮に行って荷物置いてくっか。重いだろ、それ。」 「え、あ、はい!」 篠原が指を指したのは翔が手に抱え背負っている大きな荷物。 生活に必要なものが入っているためカバンはパンパンに膨らんでいる、少々重過ぎるため荷物を早く降ろしたかった為 篠原の申し出がありがたかった。 俺がこれから住む部屋かぁ・・どんな部屋だろうなぁ…。 翔は内心ウキウキしながら職員室を出て篠原の後に着いていった。
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