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「あ゛―!!!何で誰もいないんだよー!!」
と叫ぶと、じっとしてはいられないとばかりに長い廊下を走り出す。
曲がり角に差し掛かったところでドンッと誰かにぶつかってしまった。
「いってー…。あ!すいません!大丈夫ですか!?」
「って…なにすんだよ」
「ホントすいません!!俺の不注意で…」
翔が誤ってぶつかってしまった人物は少し長めのブロンドの髪、綺麗な透き通ったような肌、切れ長の目、おまけに睫も長い、体は細く…まさに美少年というにふさわしいような人物だった
―うわ、こんな人間ホントにいるんだ…―――――
乱れた服を整えながら立ち上がると、翔はあのことを思い出して聞いた
「あの、す、すいません!職員室ってどこにあるか知ってますか?」
「職員室?あんた、転校生かなんか?」
「はい、そうです!」
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