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概要
概論 旧約聖書は、一冊の本ではなく、下記の39書の正典と、外典(続編、カトリックのみ採用)からなっていて、「旧約全書」と考えたほうがよい。旧約聖書は、歴史的順序で書かれていません。例えばモーセ五書は、補囚帰還後かなり遅く書かれ、しかも創世記1章「天地創造」は、モーセ五書編集の一番最後に書かれたとも言われています。原典として、BC280年頃エジプトのアレキサンドリアで、70人訳ギリシャ語聖書が成立しているが、ヘブライ語の正典として確立した時期は遅く、西暦90年頃、ローマ軍のエルサレム神殿破壊後のユダヤ人がヤムニの宗教会議で、ユダヤ教再建のため、先ず確立したとされている。旧約聖書は、キリスト教のみの聖典ではない。(従って旧約という表現は、差別的であるので、ヘブライ語聖書と呼ぶ人もいる。これに対して、ギリシャ語聖書と呼ぶときには、70人訳ギリシャ語旧約、外典や新約聖書を意味することがある)旧約+タムルードがユダヤ教旧約+新約がキリスト教旧約+コーランがイスラム教と考えてよい。39の正典は、ユダヤ教・キリスト教各教団により異同があるが、ヘブライ語聖書では、下記の四つ(或いは三つ。この場合は、律法、預言、諸書に分類される。(このほか新共同訳聖書では、続編として外典が集録されている)律法の書(モーセ5書)(聖書の基本で、モーセ6書という時にはヨシュア記が入る)創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記前の預言者(歴史書ともいう)ヨシュア記、士師記、サムエル記上・下列王記上・下。後の預言者イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書(以上3を大預言書ともいう)12小預言者ホセア書、ヨエル書、アモス書、オバデヤ書、ヨナ書、ミカ書、ナホム書、ハバクク書、ゼファニヤ書、ハガイ書、ゼカリヤ書、マラキ書。(ヨナ書は、預言書というより、知恵文学として諸書に属す性質のもの)諸書ルツ記、歴代志上・下、エズラ記、ネヘミヤ記、エステル記、ヨブ記、詩編、箴言、コヘレトの言葉(伝道の書)、雅歌、哀歌、ダニエル書。外典(続編)《カトリック教会は第二正典とする》トビト記、ユディト記、エステル記(ギリシャ語)、マカバイ記、マカバイ記、知恵の書、シラ書(集会の書)、ーセ五書2バルク書、エレミヤの手紙、ダニエル書補遺(アザルヤの祈り、スザンナ、ベルと龍)、エズラ記(ギリシャ語)、エズラ記(ラテン語)、
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