第一章

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「アーメン」  聖堂に響く皆の声に一瞬びっくりする。  隣を見ると空が呆れたように笑っている。  寝てたのばれたかなぁ……って、立ち上がった皆は神父様の前へ一列にならぶ。  御聖体を頂くためだ。  私も最後の人の後ろに並ぶ。  御聖体とはテレビでみたことがあると思う。  舌の上に置いてもらう丸いビスケットみたいなもの。  神父様は私にニッコリ微笑みながらいった。 「お疲れですか?」  とりあえず笑ってごまかす私。  寝てたのばれてたよね?
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