第一章

13/14
前へ
/45ページ
次へ
 私は額の汗を拭いながら木陰に移動する。  私の今日の役割はお店の準備と後片付け……。  夕方までかなり時間がある。やっぱり憂鬱でしかない。私はその場に座り込む、芝生がチクチクと痛い。  辺りをぼーっと眺める。教会の門では忙しいそうにお店の案内書を配る空がいた。私の視線に空は気が付き手を振る。私は軽く手を挙げた。  そして次に私の視界に入ったのは手作りのクッキーを売っているお店だった。段ボールの看板に手作りクッキーとピンク色のクレヨンで書いてありその周りを細かくちぎった折り紙で飾り付けをされていた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

598人が本棚に入れています
本棚に追加