第二章

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 朝、いつもの道を自転車で走る。私と同じ制服を来た子達が川の流れのように一ヶ所に集まって行く。  校門の前では先生達が忙しそうに挨拶をしている。 「おはよう!」  朝から暑苦しい顔をした体育教師が大きな声で挨拶をする。 「おはようこざいます」  朝からあんなにテンションあげれない……。 「なんだ、もう少し元気よく挨拶できないのかー」  にっこりと笑った顔はボディービルダーのようだ。白く光る歯と日に焼けた肌。  やっぱり暑苦しい……。  私はちょっとだけ頭を下げて教室に向かった。
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