第二章

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「若菜っ!」 教室のドアを開けると空が小走りでかけよってくる。  私は机の上にスクールバックを置き机の中に教科書を詰め込む。  となりで空は昨日のことを話したいのか私を急かす。 「一時間目の体育って出る?」  黒板を指差し空が言う。  今日は時間割りの入れ替えがあったらしく黒板にでかでかと《一時間目体育に変更》書いてある。 「小学生じゃあるまいし、朝から運動なんかできないよね」  たしかに! 私は頷いた。 「屋上でもいく?」  私の問いに空は何度も頷いた。
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