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今日は待ちに待った大会の日。
俺は朝早く起きると、まずは長い髪を結い眼鏡を掛けた。
鏡を見ると、自分の青い瞳がいつもよりも輝いて見えた。
「カケル様、準備は出来ましたか?」
「あぁ、バッチリだ」
俺達は早々に部屋を立ち去った。
今日はあの貴族の女に喧嘩を売られた日だ。あいつを見返す為に今日を勝ち抜くんだ。
教室に入ると、生徒達が騒いでいた。
「おっ、カケル対戦相手が決まってるぞ」
フィスが俺の姿を見つけると、一枚の紙を持って近付いて来た。
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