狙う者

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闘技場に足を踏み入れると、色々な歓声が聞こえて来た。 「これが大会か…凄いな…」 今までにこんなに大勢の人々を見た事はないから、少し緊張してきた。 「お、対戦相手かな」 俺と同じく剣を持った男の人が、闘技場に現れた。 「ふん、お前がカケルか?」 彼は俺を鼻で笑った。 「それがどうかしたのか?」 「いや、何も…」 彼は何も無かった様に、辺りを見回した。 「さぁ、始めようか?」 彼は鞘から剣を抜いた。 「あぁ、宜しく頼むよ」 俺も同じく剣を抜いた。
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