狙う者

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弟の方を倒した時、俺を囲む様に地面にナイフが立てられていた。 「誰かを忘れてないか」 俺は後ろを振り返る。 だが、もう遅かった。 「封魔陣!」 相手のスペルが発動し、俺は突然動けなくなった。 「くっ…ぁ…」 なんだこれは…体が動かない… 俺が動かない間に、兄の方が弟に声をかけた。 「おい…生きてるか?」 すると、弟の方が少しずつ立ち上がった。 「ちっ…今殺してやるよ…」 そう言った後、血で赤く染まった足を引きずりながら俺に近付いた。
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