狙う者

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何処からともなく稲妻の様なものが走った。 「ぐわ―ーーー!!!」 凄い叫び声が聞こえて、目の前の男が倒れた。 「ちっ、なら俺が!」 弟の後ろに隠れていた兄の様な男が、ナイフを手に取り俺に駆け寄った。 その瞬間、俺を束縛していた魔法が解け、自由に動ける様になった。 だが、頭痛で動くこと出来なかった。 「死ね!!!!」 相手の距離が5メートルと近付いた時、突然頭痛が止み、体を動かした。 いや、勝手に動いたのだ。 「お前が…死ね…」 自分の手から黒い突起物が出現し、相手を貫いた。
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