ゆめのつづきを~1~

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カーン カーン 「早いわね」 いつもの縁側にその人は居た 「・・・どっちが?」 「鐘が」 「また日は落ちていないわよね」 隣に座り、差し出された湯飲みを受け取る 「たぶん誰かの悪戯でしょう」 「鐘楼は里の子達の格好の遊び場だからね」 カーン 「―――そう」 カーン 「道理で早いと思ったわ」 カーン 「晩鐘にも」 「弔鐘にもね」
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