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ああ。
そうだな。
言葉に出なかった、その二言。
だが、どうも奴らはその言葉を言おうとしたことがわかったらしい。
もしかしたら、この記憶は明日には消えてるかもしれない。
明日じゃなくても、明後日かもしれない。
あるいは、一時間後かもしれない。
だが。
私達は、仲間だ。
それなら、私に残されたわずかな私の時間。
精一杯、奴らと共に過ごそう。
それなら、私の中には残らなくても。
少なくとも、奴らの中には残るから。
此処に、私が居た。
という事が、ね。
~#1 Fin~
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