🐱友の恋愛🐱

日常

この時の一日はとても長く感じられていた、多分私だけではないだろう、嫌いな勉強が一日中続くのだから。いつも宿題と予習に追われていたような気がする。自慢ではないが中学までは頭の良い方だった私もこの学校では中の下を保つのがいっぱいいっぱいだった。
それに比べてたかしは凄かった。全てにおいてほぼ完璧な存在で頭はもちろんよく先生からは期待されスポーツ万能オマケにルックスもまあまあというできすぎ君だったんだ。
「で？朝の話しの続きは?」
私は昼休み教室で、いつものようにたかしと食事しながら言った。『ああ、なんと合格率70%なかなかだろ?』
「志望校はどこよ？」
『早稲田と東京理科』
「相変わらずレベルたけーな、さすができすぎ」
『まぁね。そういうお前は?』
「言いたくないけど…合格率は60%で志望校はお前より数段劣る県立大だよ」
自分から振った話だがあまり続けたくはない話だった。話せば話すほど明らかに劣る自分が嫌になり、なによりたかしが遠い存在に感じられたからだ。