暗雲低迷

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暗雲低迷

デートから数日たったその日は、この前の幸せとは一変し窮地に陥っていた。 最近大学をサボり続け、ついにゼミの教授に呼び出されてしまっていた。 「このままじゃ単位も取れないぞ、もっと真剣になりなさい」 教授はひたすらに僕の単位、卒業の事ばかり言っていた。上京して都会に一人暮し。両親も何のために大学に行ってるのと電話越しにひたすら叱り付けてきた。 しかし、別に単位を落とすつもりはなかった。僕とて高校時代はひたすらに勉強をし、名門と名高い大学に必死になって食らいつき、絶対に無理と言われ続けた言葉を覆し見事合格。やっと入学したのが今の大学。勉強の要領もある程度掴めているし、自信もあった。
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