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「近藤局長、進展がありました。」
烝は目の前に座る近藤と土方にそう告げた。
近藤が静かに頷くと、烝も静かに語りだす。
「捕らえていた古高より得た情報を元に偵察しておりましたところ、吉田の新たな情報を得ることができました。」
「新たな情報とはどういった内容だ」
土方の質問に烝は小さく返事をし続けた。
「近々、吉田が動きます。」
その言葉に二人は息を飲んだ。
優奈がさらわれてから数日が経った。
その間、吉田に関する情報は一切入ってこなかった。
烝がどれだけ必死に探っても得る事はできなかったのだ。
「その話は本当か」
「間違いないありません。」
烝は自身ありと言わんばかりに頷いた。
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