おいでませ江戸時代

2/18
499人が本棚に入れています
本棚に追加
/289ページ
「ごめんなさい。」 今日は謝ってばかりだと、部屋へ案内されていて思った。 今のでもう2回目。 「だ、大丈夫。誰にだって間違いぐらい...」 こうして、近藤に慰められるのも本日2回目である。 「本当に何も教えられておらんのですな」 「はい。聞かされてはいたんですけど、何処で、何をする程度で...」 新撰組が男ばかり、とは聞かされていない。 「そうですか...それは仕方ありませんな。」 近藤も苦笑いしか出てこないのだろう。 だが、そこで「ですよねー」などと賛同する事はできない。 詳しく聞こうとしなかった自分にも非があるのだから。 「すべき事は分かっておいでなのですから、そう落ち込む事も無いでしょう」 横を歩く近藤はにこりと微笑んだ。
/289ページ

最初のコメントを投稿しよう!