♥チャットルーム

16/23
前へ
/71ページ
次へ
  「雛ちゃん…唇、柔かそうやね。…食べて、いい?」 「…へ、ぁ…は、はい…///」 別に、本当にされるわけじゃないし…、…うん。 俺が返事をすると、耳元からチュッと音が聞こえた。 「…へっ…」 「…雛ちゃん、目開けたらアカンよ。…キスの時は目は閉じるもんやで?」 まるで見透かされているかのように、裕さんは俺に語り掛ける。 目を瞑ると、耳元からは吐息が聞こえてきて、裕さんがすぐ近くにいるような錯覚に陥った。 「…ッ…ハァ…クチュッ…クチ…」 時折水音が聞こえてきて、思わず口がモゴモゴと動いてしまう。 どうやら、もう世界に入ってしまったみたいだ。  
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

468人が本棚に入れています
本棚に追加