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「雛ちゃん…唇、柔かそうやね。…食べて、いい?」
「…へ、ぁ…は、はい…///」
別に、本当にされるわけじゃないし…、…うん。
俺が返事をすると、耳元からチュッと音が聞こえた。
「…へっ…」
「…雛ちゃん、目開けたらアカンよ。…キスの時は目は閉じるもんやで?」
まるで見透かされているかのように、裕さんは俺に語り掛ける。
目を瞑ると、耳元からは吐息が聞こえてきて、裕さんがすぐ近くにいるような錯覚に陥った。
「…ッ…ハァ…クチュッ…クチ…」
時折水音が聞こえてきて、思わず口がモゴモゴと動いてしまう。
どうやら、もう世界に入ってしまったみたいだ。
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