チャットルームを抜け出して

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  視線の先には、色白の肌にスーッと通った鼻で、綺麗な顔立ちの男性。 背も高くて、身に纏っているスーツが良く似合っている。 …こんな人が何の用? すると、ぽってりとした唇が静かに開いた。 「…もしかして…、雛ちゃん?」 …はい、そうですが… …って?! もしかして、この人が裕さん?! 「…ゆ、裕さん…ですか?」 「そう!良かったぁ…雛ちゃん電話しても出ぇへんから、ドタキャンされたかと思った。」 「すいません、家に携帯忘れちゃって…」 …え、こんなに美形やと思ってなかった! やっぱり思ったより若いし。  
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