チャットルームを抜け出して

7/21
前へ
/71ページ
次へ
  ポップコーンを二人分買って、俺と裕さんは席に着いた。 まだ始まるまで時間があるし、気になっていることを聞いてみることにした。 「あの…、裕さんって何歳なんですか?」 既にポップコーンを食べていた裕さんは、口の中のものを飲み込んだ。 「んふふ…雛ちゃんと同い年やで?」 「えっ、嘘?!」 まさか、同い年なんて…全然見えへん!! 「見えへん?」 「全然見えへん…」 「やから敬語やなくてえぇよ?」 ふぇ~…全く同い年には思えへん…。 そんなことを考えていたら、辺りが暗くなった。 「始まるで。」 ビーッと映画館特有の音が鳴り響いて、映画が始まった。  
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

468人が本棚に入れています
本棚に追加