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そしたら、裕さんはどこから持ってきたのか、黒い車に乗り込んだ。
「ど、何処行くんですか?」
「…ふふ、内緒。」
運転している裕さんを横目で眺めながら、車は走っていった。
「…ゃん…、雛…ちゃん…?」
「…んっ…?」
どうやら、いつの間にか寝てしまったみたいで、止まった車の中で裕さんに起こされた。
「…着いたで。」
月明かりに照らされた裕さんの顔を見上げて、車の外を見た。
「…う、み…?」
「…外出よか。」
車を降りて、砂浜を歩く。
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