チャットルームを抜け出して

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  「…雛ちゃん…、俺…普通の会社員とちゃうねん。」 「…へ…?」 「実は、…社長やねんな。俺。」 「…えぇえ?!」 「びっくりしたやろ(笑)…あんま、知られたくなかってんけど…」 いや、隠す必要ないやろ?! しゃっ…社長とか、同い年やのに?! …でも、今までのことを振り返ると、全てに納得がいく。 夜10時の電話も… 豪華ホテルのような食事も… 遊園地も、やっぱり初めてやったんや。 「社長って言うとさ…、嫌なこと多いから…な。」 あの時の寂しそうな表情も…、 見間違いやなかった。 「…でも、雛ちゃんには嘘吐いていたくなくて、」  
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