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いつの間にか寝てしまっていたらしく、目を開くとカウンターの机に俯せていた。
ゆっくりと上体を起こし、音のする方へ身体を動かす。
周りを見回すと、店の電気は消えていて、店内には俺一人だけだった。
…えっ、ヤバイやん!
バッと荷物を手に取ったとき、
カラン…
カラン…
と、音がしてきた。
バーの鐘の音だと思っていたのに、目を向けるとドアは動いていない。
…店の奥から…?
少し身構えながら、ゆっくりと音のするほうへ歩いていった。
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