BAR:∞

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  奥に行くと、一ヶ所だけ電気の点いている場所があった。 …あ… 近付いていくと、音の主が氷であったことに気が付いた。 俺は存在に気付かれてないのを良いことに、その様子を見ていた。 その時、見えていなかった方からオーナーさんが現れた。 「あ゙~…アカンなぁ…」 「…すいません…」 「これ出来な、正式に採用出来ひんのやけど…」 「…はぁ…」 「…しゃぁないな、」 …え、待って、 静まり返った店内では、遠くからでも、その会話はしっかりと聞こえた。 …店員さんが…クビ…? 何故だか、それが無性に嫌で、気付いたら二人に向かって叫んでいた。 「…あのっ!!」  
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