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「………」
「………」
「……雛?」
「…なに。」
「…なんでもない…」
さっきからこんな会話の繰り返し。
やっぱり…おかしい。
今日の朝から何故か雛は俺の傍にペッタリくっ付いている。
ぃつもは俺が引っ付いていってウザイって怒られるくらいなのに。
でも話し掛けると、いつも通りの口調で俺を見上げてくる。
「…なんやねん。」
こっちがなんやねんって感じやねんけどな。
でも、俺が離れようとすると、ギュッと俺の服を掴んできて、離そうとしない。
「…どこいくん?…」
上目遣いに…何故か涙目で、捨てられた子犬みたいに言ってくるもんだから、俺はまたその場に座るしかなかった。
様子はおかしいけど、いつもより甘えたな雛に、俺は心配しながらも、顔がニヤけてしょうがなかった。
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