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俺が叫んで少しすると、ナビーから光が発生し、そこに徐々に人影が映っていった。
間違いない。これはあの時と同じ光。そこから現れるのは当然―――
『おい人間、中々うるさいぞ。』
ルクシオ。予想通り、ナビーはコイツと常に繋がっているらしい。
「ちょっと聞きたいことあったんでな。あと、俺には和宏っていうちゃんとした名前がある!」
確か俺が初めてコイツに会った時、こんな風に言われたからな!悪い気なんてさらさらないぞ?
『そうか。それはすまなかった。で、用件は何だ?』
あ~、何かむかつく!!こうやって一歩引いた大人な対応されるとより一層腹が立つ!
こうやって謝って貰いたかったのが望みだったはずなのに!………あぁ!何故だ~!!何でこんなに敗北感に襲われるんだ~~!
『……?どうした?何もないなら切るぞ?』
自責感に押し潰されそうになっていたため、ルクシオの存在を完全に忘れていた。
「あ、あぁ待った待った!用件あるから!」
ここで帰すわけにはいかない。聞かなきゃいけないことがあるんだった。
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