病院×弟

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  「えーと、参加者はリスクを伴うよな?自分の一番大切なモノっていう。そのモノって者、つまり自分の一番大切な人ってことなのか?」 俺の知っている制約と奈々ちゃんのいう制約。そこには相違点がある。それはどちらが正しいのか、はっきりさせなくては…… 『当たり前だろう。紙に書いて無かったか………って確かお前は口頭で説明しただけだったな。これが今回のMFBの説明書だ』 ルクシオは何事も無かったように平坦に喋る。 だけどこちらにとっては、死活問題。それによって、戦う理由が大きく変わってくる。 俺は前と同じようにルクシオから光越しに紙を受け取り、それが奈々ちゃんと同じ物か確認した。 『話はそれだけか?なら通信を切るぞ?俺もそんな暇じゃないんだ。明日、アルテミス様が直々に開戦の挨拶をなさるから色々準備が忙しいんだ。じゃあ、まず、頑張って閉鎖世界のバグ達を倒してくれ』 ルクシオが喋り終わるや嫌な、ナビーが発している光に陰りを感じた。 「ま、待ってくれ!」 『何だ?まだ何かあるのか?』 俺の言葉に反応して陰りは消え、さっきまでと同じ途切れることのない光が戻っていた。 そんな面倒くさそうな顔しないでくれよ……今その話を聞いてちょっと気になっちゃったんだよ。
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