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「ごちそうさま」
そして夕食。俺は、母さんの料理を残さず食べ終えた。
「はい。お粗末様でした。じゃあ、片づけるの手伝ってね?」
食べ終わるタイミングがほぼ一緒だったため、そのまま片付けに入る。母さんが食器を洗い、俺が拭いて棚に戻すという簡単なお仕事。
俺は母さんと喋りながら食器の片づけをしていると、急にポケットの中のナビーがいきなりヴーヴーと激しく唸りだしたので、俺が動揺していると、母さんが「もう大丈夫」とのことなので急いで部屋に戻ってナビーを出した。
「一体なんだってんだよ……」
母さんは携帯のバイブと勘違いしたみたいだったから良かったけど、少し間違えば大惨事だ。訳の分からないUMAが息子のポケットから出てくるなんて状況は信じられない。
ナビーはポケットから出すや否や目の前をヒュンヒュン、あちらこちらに飛び回っている。
それはもう某ポッターさんの映画に出てくるクィディッチの金色の球の如く。
捕まえるのも面倒なので、漫画を読みながら様子を窺っていると、俺の目の前でピタリと止まった。
「このタイミング?折角ゴンが念を覚えてヒソカとの勝負に挑もうとしてる所なのに……」
それは、H×Hの個人的名シーンを見直してる最中だった。
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