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そのお陰で水で栄える訳だが…
ライトシティは四季がある。
俺が好きなのは勿論春。
だから、夏は苦手だ。
「あぢぃ~…」
「帰りますか?」
翼が冷たい缶ジュースを差し出してきた。
それを額に当てて首を振る。
「理想の美少女に会うまでは帰れぐはっ!?」
力を入れて言おうとしたら、鈴に鳩尾を殴られた。
「さて、行きましょうか…」
本人は何事もなかった様に歩いて行く。
翼に愚痴をこぼしながら、祭りの中心ら辺に来た時だった。
「ニャァ…」
「へっ?」
足下を見てみると、小さな子猫がすり寄っていた。
「…どうした?」
優しく抱き抱えると、スルリと腕を抜けてしまう。
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